東京都品川区に計画した狭小都市型住宅です。
No.05 ごくあたりまえでシンプルな生き方の家の発展形としての計画です。
一階に親世帯、二階に子世帯LDKと書斎、三階に子世帯寝室と水周りを配置
二世帯住宅で一階に親世帯(単身)、二階と三階が子世帯という二世帯住宅の計画は変わりないのですが、二階をリビング・ダイニング・キッチンと書斎として、三階に道場のような畳の寝室とトイレ・洗面室・浴室を設ける計画としています。
収納計画を建築としてスタディする
この計画では膨大な蔵書やCDやレコード、食器や食材など、そして仕事関係の資料などをどのように収納していくのかもこの計画の大きなテーマでした。現在持っているものなどの調査を建主と共に丁寧に行ない、それらをどのように分類し整理し収納するか、そしてそのためにはどのようなスペースが必要か、ということについてスタディーを進めます。
室内のようすを表現した模型もつくります。
収納計画などについて検討する際に具体的なイメージをすることができます。
一階の親世帯(単身)の収納計画です。
寝具やその他を収納するゾーン、キッチン周りの収納、衣類等の収納、掃除用具などに分類して計画します。建主が今持っているものなどを計量し、捨てるもの残すもの等について打ち合わせを進めます。
子世帯の二階リビングに設ける壁面収納の計画です。
壁全体が棚と収納になっています。膨大な数の蔵書やCD・DVDやレコードの収納の他、食器や日用品の収納について検討し、そのヴォリュームを確認します。
上のスケッチはキッチン背後の家電や調味料、野菜やストックものについての収納の検討です。
下のスケッチは、キッチンに隣接する仕事部屋の収納計画です。建主さんのうち妻はライターさんなので、仕事の資料が非常にたくさんあり、これらを資料の種類や記事ごとに分類・整理が必要だということで、それらにどのように対処するか検討しました。
子世帯三階の寝室周りの収納計画です。三階は道場のような畳敷きのワンルームです。当面はここに皆で川の字で寝るとのこと。後日子供たちの成長に合わせて仕切りを考えたいとのことでした。
収納は壁面全体にあります。衣類や布団などを中心に収納計画を立てていきました。
収納計画を詰めながら、同時に室内の雰囲気を描き、どんな生活をそこでしたいかなどのイメージを建主さんと共有します。
キッチンの計画のほぼ最終案です。細かな部分の収まりなども決めて行きます。
以上のような検討を経て、以下の最終的な計画がまとめられました。
この計画は、品川の家として竣工しました。