神奈川県横須賀市に計画した、夫婦二人住まいのための小さな2階建て住宅です。
倉庫のようなニュートラルな住まいが良い、という建主の希望に基づいています。
ヴォイドを内包する倉庫のような立方体
立方体の倉庫のような外観、必要最小限の床面積の住まいをつくります。そこから水周りや寝室などの機能を持った部分を除いた空間をつくり、それをヴォイドとします。光の生命力で満たされていくヴォイドとしての住まい
ヴォイドへの光の採り入れかたには注意をはらい、様々な表情を持つ光によって、内部の空間が生命力豊かなものとなるように心掛けました。立方体を基本形とし、それを具体的な建築へと変形しています。
生活に必要な諸機能を立方体の中に確保し、その結果残った空の部分を、あらためて空間を考える余地/敷地と捉えました。そこを朝から夕方までさまざまな光が巡り、この空の部分を表情豊かに満たしていきます。
キッチンとリビングとの間は、収納家具によって仕切っています。天井に届かない1.8mの高さの造作家具です。これによって、キッチンとリビングとの間はつながりつつ区切られる、そのまわりをぐるっと回れるプランになりました。
外部の仕上げは、外壁・屋根ともに耐久性の高い溶融亜鉛メッキガルバリウム鋼板としました。
建物は、1995年に竣工し現在に至っています。
完成した建物はこちらにて。