東京都練馬区の住宅密集地に計画した木造二階建ての住宅です。
若いご夫婦のための、新たに二人で暮らしをスタートするための住まいです。
何もない空間、そのなかから、ゆっくりと着実に新しい暮らしをふたりでつくっていきたいとのこと。
仕切りのないワンルームを上下に重ねる
平面はほぼ正方形。一階はトイレ・洗面室・浴室以外何もないワンルーム。二階にはトイレとキッチンがあるだけのワンルーム、そして外にウッドデッキ。いわゆる部屋の仕切りはありません。このふたつのワンルームを上下に重ねます。広がりと開放感のある仕切りのないワンルームはここに住む家族の姿そのもの
仕切りのないワンルームを上下に重ねたこの住まいは、広がりと開放感を持ち、ゆったり暮らすことができるシンプルな家であり、将来のライフスタイルや家族構成の変化にも対応できるフレキシビリティーを持つ家であり、ここに住む家族の姿そのものが見えてくる家ともいえるでしょう。いうなれば、おおらかな白いノートのような家です。
単純で明快な構成と作りこみすぎない計画によって実現する、建主さんらしい自由を楽しむことができる家です。
敷地にあまり余裕はありません。おのずと建物を西側に寄せ、東側道路に沿って駐車スペースを設ける計画になりました。二階は建物の南側をセットバックさせることにより、採光と風通しを確保します。一階に水まわりと寝室、二階にLDKを配し、二階南側にはLDKに連続するバルコニーを設けます。
各階ともそれぞれ大きな一室空間とし、将来のライフスタイルや家族構成の変化に応じて柔軟に変化できるフレキシビリティーのある空間としました。