部屋の中に置く小さな窓辺のあるベンチの計画です。
プロトタイプとして製作し、新宿のリビングデザインセンターOZONEにて展示して好評を得ました。
いつもの風景が少しだけ違って見える場所
家族で過ごす普段の暮らしや、いつもの風景が少しだけ違って見える、ひとつの部屋に一緒にいるけれど、ふーっと一人にもなれる、そんな時間を過ごすベンチです。
家具のような間仕切りのような窓辺のあるベンチ
家のリビングなどに置いて使えるような、少し大き目の造作家具です。
ちょっとお茶を楽しんだり、二人で素敵な話をしたりできる場所になったりする、その周りをぐるっと回れる間仕切りのような、そんな窓辺のあるベンチです。
直交する二つの壁に、一方は壁の手前に据え付けられ、もう一方は壁の中に埋め込まれるような、造作家具と建築の一部のようなものを考えました。これらは例えば、本を読んでいるときの二つの状態というふうに説明できるかもしれません。本の世界に没頭し始めたら、いつの間にか本の中に(あるいは壁の中に)いた・・・とでもいうような。
このアイデアを一般的な住宅の中で、いつものリビングで展開できないかと考えたのが次の案です。二つの壁にあったものが一枚の壁の表と裏になりました。壁の両側で二つのすごしかたが起っていて、それらがアーチ型の小窓でつながっています。それぞれは分かれているようでつながっており、つながっているようで分かれている。そんな心持を実現する小さな家具/インテリアとなりました。
展示計画のスケッチです。
製作する家具だけでなく、インスタレーションとしてつくるアルコーブについても、デザインすることができました。こんなアルコーブも住宅のインテリアとして実現してみたいですね。
スタディー模型です。
詳細な図面をかき、高い製作技術を持つ家具屋さんにおねがいすることができました。
実際にできたもの「小さな窓辺のあるベンチ」はこちらから。